八百屋さんが伝授する、美味しいトマトの選び方。
みんな大好きトマト。サラダには欠かせない野菜ですよね!
年中スーパーにいけば、トマトが必ず並んでいます。
種類も豊富で、多い時には20種類ぐらいを扱っているお店もあります。
すごいですね!
ところで、普通のトマトを何気なく買ったらすごく美味しかった!って経験、ありませんか?
逆に、「ヨーシ今日は贅沢するぞ~!」って意気込んで高いのを買ったはいいけど 「……なんか美味しくない」なんてことも、経験された方がいるのではないのでしょうか?
こういう経験すると、「いったい何を選べばいいんだ~」 と思われるのではないのでしょうか?
というわけで、八百屋さんが実際にトマトを選ぶときに基準にしていることを紹介します!
真っ赤だけど硬いものを選ぼう 難易度★
みなさん、これはだいたい意識しているのではないのでしょうか。
緑色なものだったり、赤くてもぶよぶよしているものは美味しくないのって、まあご存知でしょう。
それなりに硬いものを選びましょう。
香りがするトマトを選ぼう 難易度★★
ふわーっと匂いがするものは、完熟に近い状態で収穫されたものです。
もしくは、保存状態がよく、上手に追熟されたものです。
逆に赤くても全然匂いがしないものは、トマトにとってよくない環境に置かれていた可能性が高いです。 冷蔵庫の中で冷えすぎたり、あるいは収穫してから時間がたちすぎていたり。
できるなら買う前に、匂いをかいでみましょう。
ずっしり重いものを選ぼう 難易度★★★
トマトは甘いものほど水に沈むとされています。
確かに、密度が高いものほど味が濃く、甘いです。
でもこれを見極めるのは至難の業。売り物のトマトをわざわざ水につけてみるわけにはいきませんからね。 手触りでなんとなく見極めましょう。
大丈夫です。慣れればわかります。たぶん…
さらにいい色のトマトを選ぼう 難易度★★★★
これで判断できる人は、トマト名人です! トマトには、美味しい色があります。
そしてそれは、実は真っ赤ではありません。
真っ赤の中に、すこーしだけオレンジ色が混じったような、明るい色です。
狙うのは難しいんですが、ごくまれに、スーパーさんなどで安売りされているトマトの中にも混じっていることがあります。
いい生産者さんが作ったトマトを選ぼう 難易度★★★★★
トマトの美味しさを決めているものは、ようは、栽培方法なんです。
苗の種類も大事ですが、その苗の生育に適した栽培を丁寧に行ってはじめて、トマトが美味しくなります。 栽培方法がぜえええったい大事なんです!!!
さて、そのトマトがどうやって栽培されたかを見極めるやり方ですよね…。
まず、スーパーに並んでいるトマトを、ひとつ、おもむろに手に取ります。
そして凝視します。 そのトマトの向こう側にいる生産者さんの顔が霊視できましたか?
それができたら、あとは真面目な生産者さんかどうかを見極めればいいわけです。
……そんな無茶な! はい無茶です(笑)
私どもも、霊感が備わってない凡人ですので、仕入れたひとに聞きます。
問屋さんから仕入れるときは絶対問屋さんに聞きますし、直接仕入れるときは、農家さんの畑までテクテク見に行って、ちゃんとやってるかどうかを確認してから仕入れるようにしています。
つまり、ここまで長々と解説はしましたけれども、要するに、美味しいトマトは、特別な知識を身につけなくても、店員さんに聞けば、すぐにわかっちゃうんです。
……いやいや! それも無茶でしょ! 普通、店員さんに聞いてもわからないでしょ!
と、今度はスーパーさんで働くアルバイトさんから悲鳴がきそうです(笑)
そうなんですよね。スーパーさんで働いているのは、普通の学生のアルバイトさん、もしくは普通の主婦さんたちです。
いわば、普通のひとと同じ知識量の方々です。
その方々に、このような専門的な知識を求めるのも酷ですよね。
スーパーの社員さんにしてもそうです。問屋さんやバイヤーなど、間に何人も入っているせいで、農家さんと距離があまりにも離れすぎています。知りたくてもわからないのが実情です。
この役割は、地元の八百屋さんに頼ってみませんか?
地元の八百屋さんは、地元の農家さんと、とても仲良しです。
なので、トマトが美味しいかどうかはすぐわかります。
トマトが美味しい時期になったら、ぜひ地元の八百屋さんを頼ってみてください。
あとは、八百屋さんに行って、美味しいトマトがあるかどうかを聞くだけ。
これだけで美味しいトマトが手に入るんです。
美味しいトマトを買いに、八百屋さんにいこう 難易度★
(こちらの記事は2018年7月に掲載された記事の転載です)