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【くらしコラム】お抹茶好きなあなたへ~お茶について学んでみよう~

こんにちは。

 

うまウマおやつの高山直子です。

 

おやつ教室(育休中)のかたわら、

 

祖母から続く茶道教室のお手伝いをしています。

 

ゆくゆくは茶道教室を引き継ぎたい!

 

そしてもっと多くの人に茶道という伝統文化について

 

知ってもらいたいと思っています。

 

そのために今は、こつこつと茶道の魅力を配信しています。

 

 

さて、今日はお抹茶についてのお話です。

 

お抹茶といえば、

 

細かい泡がたった黄緑色のお茶を想像する方が多いと思います。

 

気軽に飲めるので、飲んだことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 

これは、「薄茶(うすちゃ)」といい、「おうす」と言ったりします。

 

とてもメジャーですけど、実はこちらは茶道のメインのお茶ではありません。

 

メインは濃茶といい、下記で説明しています。

 

そしてこの泡あわのたて方は裏千家という流派のもの。

 

表千家では泡のない部分(池とか月、島というそう)があります。

 

この薄茶のお点前は、簡単というか、格が低いというか……

 

なので、習い初めはまず薄茶からお稽古が始まります。

 

薄茶をいれるときは「点てる」(たてる)といいます。

 

そしてそして、こちらがメインです。

 

あまり飲んだことないかもしれません、これが「濃茶(こいちゃ)」。

 

 

濃茶をいれるときは「練る」といいます。

 

ドロッとしていて、味も香りも旨みも濃いです。

 

お茶会や、お稽古の時に飲めたりすることもあるかも、です。

 

薄茶は一人一服なのに対し、濃茶は回し飲みします。

 

だいたい3人か5人での回し飲み。

 

飲んだ後は飲み口を懐紙で拭きます。

 

お茶会では濃茶がメイン。

 

濃茶の前には主菓子(おもがし)といって、

 

練りきりなどの生菓子をいただきます。

 

薄茶ではお干菓子です。

 

濃茶と薄茶は、それぞれを入れる容器が違います。

 

濃茶は「茶入れ」、陶器でできています。

 

 

薄茶は薄器(うすき)。

 

 

代表的なのは写真の「棗(なつめ)」。

 

棗は、植物の実の棗に形が似ているから、この名前が付きました。

 

薄器は他にもいろんな形があります。

 

真っ黒の漆塗りの棗がよく使われますが、

 

季節や茶会などに、↑のような装飾がされているものを使ったりします。

 

お茶の種類は同じものですが、

 

簡単にいえば濃茶は値段が高く、薄茶は安いもの。

 

選ぶときは「○○の昔」という名前であれば濃茶、

 

「○○の白」という名前であれば薄茶です。

 

濃茶で薄茶は点てられますが、薄茶で濃茶を練ると美味しくはないです。

 

濃茶は薄茶よりも、抹茶を使う量も多いのです。

 

お茶は、使わないときは冷蔵庫へ。

 

なるべく、濾したり缶から出し入れしたりしないほうが、香りが飛ばなくて良いそう。

 

お家で楽しむときの、参考にしてみてください。

 

茶道では、このお茶一服をいかにおいしくするか、

 

どうしたらお客様に喜んでもらえるかを考えます。

 

たった一服のため・・・このために3時間ほどかけて、

 

炭をおこし軽食を用意するのがお茶事(お茶会)です。

 

無駄にも思えますが(笑)この非日常の時間が、

 

育児でバタバタしている私にはホッとできる時間になっています。

 

ちょっとお茶を飲みたい、しゃべりに来ただけ。

 

そんな感じでもお稽古にきていただけるとありがたいな、

 

と思っていますので、ぜひお気軽に覗いてみてください。

 

高山直子

https://ameblo.jp/umaumaoyatsu