こんにちは。
ヨガインストラクターで、国際薬膳食育師の髙橋 絵麻です。
すっかり春の陽気で、空の青さが気持ちいいですね!
冬の寒さもやわらぎ、身も心も弾んだ毎日を過ごしたい!
とワクワクしている方も多いと思いますが、
実はこの時期、自律神経系の不調や花粉症など不調を抱えやすい時期。
・やらなきゃいけないことは溜まってるけど、なんとなく身体が重だるい。
・やたら眠くて、寝ても疲れが取れない。
・鼻が詰まっていて頭が常にボーっとしている。
そんな方にもヨガは本当におすすめ。
東洋医学では、春は『肝』の気がたかぶりやすい季節なので、
『肝』を補養することが大切と説いています。
東洋医学でいう『肝』の働きは、西洋医学でいう肝臓の働きと全く同じというわけではなく、
肝臓の本来の働きである血液の貯蔵、分配、解毒などのほかに、
目や筋肉、情緒のコントロール機能などまで広範囲にわたっています。
『肝』の気は上昇する性質をもっていますが、春の陽気に刺激されて肝気がのぼり過ぎることがあります。
それが、目の充血や頭痛、イライラ、不眠症、情緒不安定、血圧が上がるなどの症状になるのです。
また、肝はホルモンバランスと関係が深いので女性の生理不順が起こりやすいのも、この季節です。
春を快適に過ごすために
●適度に運動をして、ストレスをためないように。自分に優しく気分転換を。
●寝る前に好きな香り、好きな音楽などでリラックスさせ、呼吸を穏やかにしてみましょう。
●早寝・早起きで体内リズムを整えて。朝陽を浴びて深呼吸したり、朝のお散歩もおすすめです。
●旬の野菜や山菜をたっぷりとって、デトックス。血液を浄化しましょう。
<オススメなヨガポーズ>
●呼吸法
①尾骨から背骨、頭頂までをすっと伸ばすように座ります。
②鼻からゆっくり息を吸い込み、お腹を膨らませていきましょう。
③鼻から細く長く息を吐き出しながら、お腹を凹ませていきます。
呼吸を整えることで精神を落ち着かせ、身体のバランスを調整し、内臓脂肪を燃やす働きがあります。
20回ほど繰り返すと、身体や心のスッキリ具合に気付くはず。
●キャットアンドカウのポーズ(猫のポーズ)
①四つん這いになり、肩の真下に手、腰の真下に膝をおいていきましょう。
息を吐きながら、骨盤側から少しずつ背骨を反らし、最後に頭を上げます。
②息を吸いながら、骨盤側から背骨を少しずつ丸めていき、お腹をグッと引き上げます。
背中を反る→丸める動きを5回繰り返してみましょう。
ポイントはスタートした肩とお尻の位置を変えずに行うこと。
背骨周辺の筋肉をやわらかくすることで自律神経が整いやすくなります。
背中の柔軟性を高め、胸が開きやすくなるので、呼吸がしやすくなり気持ちも明るくなるポーズです。
●猫の伸びのポーズ
①四つん這いの姿勢で準備します。
両足のつま先は立て、息を吸いながら、両手を前方へと伸ばしつつ、お尻を天井に突き上げていきましょう。
②息を吐きながら胸と顎を床に近付けていきます。
(両手は肩幅かそれより少し広いくらいの位置におきます。)目線は両手の間を見ます。
③深い呼吸を繰り返しながら、吸う時には背中にも新しい酸素が行き渡り、
吐く時に胸を下におろしながら、胸の広がりや、脇の伸びを感じていきましょう。
ゆったりと5~10呼吸を目安に行ってみます。
ポイントは首を詰まらせないように、手の位置を調整すること。
頭とお尻を引っ張りあいっこするようなイメージで背骨を気持ちよくしならせていきましょう。
脇を伸ばすことは首こり、肩こりにも効果的。
気持ちいいポイントを、身体の内側から感じていきましょう。
春先は入学式、入社式、歓迎会など、晴れやかな行事も多く、
緊張からストレスで胃腸トラブルを起こしやすい季節です。
腸を丈夫にするには、腸内細菌をしっかりコントロールし、
しょうゆや味噌、納豆、漬物などの発酵食品がおすすめ。
腸は免疫に関わる臓器です。腸内環境を整え免疫機能を高めると、
花粉症などのアレルギー反応を軽減することにも繋がるでしょう。
また、酸味をもつ食物や、春が旬のセロリやせり、あさり、はまぐり、帆立貝など、
肝の働きを調節してくれる作用をもつ食物をとるとよいでしょう。
逆にダイエットにはとても効果的な季節。身体の毒素や老廃物は外に出やすく、
春の陽気からアクティブに動き出したくなるため、身体はエネルギー燃焼モードに入ります。
しっかり身体を動かして、夏の暑さを乗り切る体力作りをスタートさせましょう!
春の養生とヨガで、健やかに新しい生活がスタートできますように。