焼き芋が食べたい? まかせて!
ちょっと寒くなってきました。
焼き芋が美味しいシーズンになってきましたね。
「おかーん!焼き芋たべたーい!」
とか子供が言い出す頃じゃないかなと思います。
ましてや、都会では焼き芋ブームだそうで、テレビをつければ結構な確率で焼き芋特集やっていたりします。
焼き芋専門店もあるのだとか。すごいですね。
ところが、この福井では、残念ながら焼き芋専門店があるという話は、聞いたことがありません。
スーパーさんでも販売していたりしますが、タイミングが悪ければ、冷めてボソボソになっていることも。
どうせならやっぱり、焼き立てアツアツの、美味しい焼き芋が食べたいですよね!
もちろんお教えしますよ!八百屋さん直伝の、美味しい焼き芋テクニックを!
まず大事なのは、素材選びです。
サツマイモが収穫されるのは、夏の終わりに近い秋です。
野菜は鮮度が大事といいますから、その理論でいくなら、夏の終わりが一番焼き芋が美味しいんじゃないか、と思うかたもいるかもしれません。
しかし、実は掘りたての芋は、デンプン質と水分ばかりで、糖が少なくベチャベチャして美味しくありません。
サツマイモ農家さんは、掘った後、「キュアリング」という作業を行います。暗い場所で1ヶ月ほど寝かせるんですね。
サツマイモは掘った後は、なんかくすんだ色をしていますが、キュアリングをすると、鮮やかな紫色になります。
このキュアリングをすることで、デンプン質が糖になり、水気が適度に抜けます。焼き芋が美味しくなる条件が整うわけです。
秋口よりも、寒くなってきた今こそが、焼き芋の適切なシーズンというわけなんですね。よくできてますね~!
スーパーさんで販売している芋はちゃんとキュアリングしていますが、個人的に貰う場合などには、キュアリングができているか確認するといいですね。
そして、同じサツマイモでも、特に焼き芋に向く品種があります。
安納芋と、紅はるかです。
この二つは糖度が飛びぬけています。それに焼いた後のねっとり感。これも素晴らしい。
もし焼き芋をするなら、安納芋か、紅はるかを選びましょう。
(写真左:安納芋 写真右:紅はるか)
二つの違いですが、安納芋は、正確にはサツマイモではなく、安納芋という芋なんです。
そして、紅はるかは、安納芋とサツマイモを掛け合わせてできた、サツマイモの香りを残しつつ、糖度を安納芋並みに上げた品種なんです。
なので、安納芋が欲しい方は安納芋を、サツマイモの香りが好きな人は、紅はるかを選ぶといいでしょう。
さて、芋を用意しましたら、まずは両端を切り落とします。両端は焼いても食べにくいですからね。
そして水でよく洗った後、水をあまり切らずにアルミホイルに包みます。
この水気で蒸し焼きにしていきます。
こういうストーブがある人は、ストーブの上で40分。
ない人は、180度のオーブンで40分です。
時々ひっくり返しながら、じっくり、じりじりと焼き上げていきます。
この長い時間が、さつまいものデンプンを、ゆっくり糖に変えてくれます。
どうですか?
焼き芋食べたくなってきたでしょう?
焼き芋を買うと結構いいお値段するんですけど、ちゃんと選びさえすれば、生の芋を安く購入することができますし、自宅で簡単に作ることができるんです。
ぜひ、美味しい焼き芋、試してみてくださいね。