—–本日は、坂井市でフラワーデザイナーとして活躍されている「Charles Garden（シャルルガーデン）」オーナーの小林 しのぶさんにお話を伺います。「Charles Garden（シャルルガーデン）」は、可愛らしいお花たちに囲まれた非日常的な空間はもちろん、溢れんばかりのセンスから生み出される小林さんのフラワーアレンジメントが、女性を中心に絶大な支持を集めています。花を通してたくさんの女性に笑顔とパワーを与える小林さんですが、花への興味が芽生えたのはいつ頃だったのでしょうか。
学生時代、生花のアレンジメントを学ぶ授業がありましたが、その当時の私はまったく花に興味がなく……ただ、先生に褒められるたびに「あれ？私って才能があるかも♡」と単純に喜んでいました（笑）2人目の子供を出産後、生花店に入社しましたが、その理由も子供が保育園に通っている間にできる仕事だったから。お花が好きで入社したわけではなかったですね（笑）
—–え～それは意外でした！生花店に入社したきっかけがお花じゃなかったとしても、やはり何か必然的なものを感じますね。
生花店に入社したことでお花を毎日触るようになり、愛おしさと言うか、お花の持つ美しさや自然美の素晴らしさに気付かされ、どんどん心が動かされていきました。
—–なるほど。仕事する中で、次第に花への興味が高まり、魅力にどっぷり惹かれていったのですね。それから「Charles Garden（シャルルガーデン）」を立ち上げるにあたって、どのような想いを込めたのでしょうか？何かコンセプトにしていることはありますか？
コンセプトって言うほどカッコいいものではないですが、気軽に日常の中でお花と触れ合える生活って、贅沢だけどすごく心の潤いになるんですよね。実際、私もその感覚をいつも体感しているので。そんな心の豊かさや幸せを、たくさんの人達に伝えられたらいいなと思い、思い切ってお店を始めました。
—–お花のある暮らしって、素敵ですよね。家事や育児、仕事とバタバタ忙しい毎日の中に、ふと立ち止まることができる瞬間が生まれるというか。「Charles Garden（シャルルガーデン）」という名前にも、何か由来があるのですか？
実は、当時たまたま見ていた本に”シャルル”という名前の猫が登場していて。猫のシャルルは、わがままで気まま、おまけに自由奔放。まるで自分とそっくりだと思いました（笑）そのシャルルという言葉に、お庭という意味の”ガーデン”をくっつけて誕生したのが「シャルルガーデン」。わがままな人達が集まるお庭みたいなお店、気軽に立ち寄って自由奔放に楽しめるお店、そんな願いを店名に込めました。
—–「シャルルガーデン」という店名には、そんな由来があったのですね！シャルルという猫がモデルになっているなんてオシャレ！小林さんが持つ、抜け感のある大人なカッコ良さの秘密は、きっとコレ。猫のように気ままで自由奔放なところが、魅力の一つにつながっているのだろうなと感じます。わがままな人たちが集まれるお庭って、想像しただけでワクワクしちゃいますね。とくに女性は、自由で気ままに憧れますから（笑）
—–現在、プリザーブドフラワーや生花などのアレンジメントを中心に、空間デザインやレッスン、イベント出店など、花に関わるさまざまな活動をされていますが、小林さんにとってこの仕事のやりがいとは何でしょうか？喜びを感じる瞬間について教えて下さい。
やりがいは毎日感じています。ご来店くださるお客様との会話や、オーダーを受けて作っている時間、出来上がったものをお客様にお渡しする瞬間。それからレッスンで集中している時間、イベントでの出会いなど……贅沢すぎるほど毎日が充実しています。仕事だということを、よく忘れちゃうくらい（笑）
—–毎日の一つひとつの出来事全てが、小林さんにとって大きなやりがいであり、喜びを感じる瞬間なのですね。
毎日のようにお客様からお礼のメールや声をたくさん頂戴していて、その瞬間すべてが本当に幸せすぎて。もう、やりがいしかないです（笑）
—–やりがいしかない、名言ですね（笑）今の仕事が大好きだという想いが、小林さんの言葉からとても伝わってきます。小林さんのオーダメイドのお花って、どれも本当に素敵ですよね。お花がイキイキとしていて嬉しそう♡アレンジメントをされるとき、どんなことを意識されているのでしょうか？
ありがとうございます！意識していることは、お花それぞれが主役で、センターで、メインだということ。小さくて目立たないお花でも、その子がいるからこそ他のお花が引き立つんです。なので、お花すべてに目を向けて制作するように心がけていますね。
—–なるほど。どのお花も主役であり、唯一無二の欠かせない存在なのですね。まるで我が子のように大切に、個性を活かしてもらえるからこそ、お花たちはこんなにもイキイキと幸せそうなんだろうな。
お花がイキイキとしていると言われるのが一番嬉しいです！あと、アレンジメント制作をするときは、オーダーしてくださるお客様との会話からインスピレーションを得ることが多いです。お客様がどんなお花を求めているのか、どんな方に贈るのか……私の特技でもありますが、少しお話をするだけで、お客様の思い描いているものが分かっちゃうんです。実は私、エスパーかも！？（笑）
—–え～すごい！小林さん、たぶんエスパーです（笑）自分の思い描くイメージ通りに仕上げてくれると、お客様も絶対に嬉しいですね。贈る相手はもちろん、お花を贈る側も思わず笑顔になっちゃうだろうな。
—–今年10周年の節目を迎えた「Charles Garden（シャルルガーデン）」。これから、挑戦してみたい夢はありますか？小林さんが思い描く将来のカタチを教えて下さい。
これから、もっとお店を大きく成長させていきたいですね。10年経って、今やっとスタート地点に立ったという感じなんです。やりたいことが多すぎる私ですが、いつも周りのみんなが背中を押してくれます。だから私、無敵感が半端ないんです。みんなが応援してくれるからこそ、何でも出来る気がするんです。夢は、いつか「シャルルビル」を建てること。そこで才能ある人を応援する仕事がしたいと思っています。
—–シャルルビル！！ワクワクしすぎて、思わずテンションが上がっちゃいました（笑）小林さんなら近い将来、絶対に実現してくれそうです。支えてくれる仲間とともに、どんどん挑戦をしていく日々の中で、小林さんが大切にされていることって何でしょうか？
やっぱり常に「感謝すること」ですね。何に対しても、当たり前ではないということを常に心に置いています。「自分がしたことは秒で忘れて、してもらったことは一生忘れない、倍返しする！」ってくらいの気持ちを大切にしています（笑）周りの人が笑ってくれること、それが自分の幸せなんだと、この歳になってようやく分かってきたような気がします。
—–最後に、毎日頑張っている福井の女性に向けてメッセージをお願いします。
頑張らなくていいです（笑）毎日をもっと楽しんでほしいなぁと思います。私も自分にそう言い聞かせています（笑）どうしても無理して頑張っちゃうし、女性って自分を犠牲にしがちですよね。でも、もっとわがままで、自分勝手でもいいと思います。やりたくない事ももちろんあるけど、「いい加減」で「いい塩梅」でやる。そして何でも楽しんじゃえ！という精神で（笑）
—–心に染みます……。頑張りすぎている女性って本当に多いと思うので。もっとわがままに楽しく生きてもいいんですよね。
最近は、わがままな女性ほど愛おしく感じます（笑）私の周りには、そんな女性が溢れてて、本当に刺激をもらえる環境です。苦しかったら苦しい！って言えばいいし、逃げたかったら逃げてもいい！女性は強い！そして優しい。自分を犠牲にする時代はもう終わったと思っています。
—–自分の好きなことや挑戦したい夢に向かって、わがままに、自由奔放に人生を楽しんでいるからこそ、小林さんの考え方や立ち振舞い、生き方そのものが魅力的に感じるのだろうなと思います。今はほぼ休みなく、毎日仕事をしているという小林さん。もし長期休暇が取れたらという質問にも「きっと仕入れの旅に行っちゃうかな（笑）」と、とことん今の仕事が好きで、楽しくて仕方がない様子が伝わってきました。人生をどう楽しむか、どう自分らしく生きていくか、私自身も小林さんの生き方から、良いヒントや新たな気付きを得られました。嬉しいことがあった日、悲しいことがあった日、ちょっと疲れた日、そんな日はぜひ心から笑顔になれる「Charles Garden（シャルルガーデン）」に、ふらっと立ち寄ってみてくださいね。小林さん、ありがとうございました！
ありがとうございました♡
（取材・執筆 清水 千春）
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