こんにちは。
日本画家、現代アート作家の
岩堀葉(いわほり よう)と申します。
今日は、絵についてのお話。
絵を描くこと。
それは、目で見たもの、頭で感じたものに
想像力をプラスして、具現化する事です。
これからの未来に、
人間が想像力をもって形にすることは
とても大事な事だと思っています。
夏休みに、子供たちの絵画教室をしました。
絵を描くことは発想力を鍛える事。
子供達は、自分が見たものと
その時感じたものを合体させ
仮想現実の世界を描きます。
現実にはあり得ない大きさのカエル
あり得ない色の草花
あり得ない大きさの人間たち。
あり得ないおおきなお米のおむすび!
はっきり言って、どの絵も現実的ではありません。
しかし、そこには子供たちの気持ちがたくさん詰まっています。
気持ちは消えてしまうものだから
描く事でたくさんたくさん出して欲しい!
と思うのです。
そんな時には、発想力が発想を生みだし
次から次へとアイディアがでてくるものです。
すべては発想力でできている。
発想力、これはどんなに高性能な機械にも勝る事。
機械は発想力を真似する事はできませんからね。
なぜならば、それは計算された事ではなく
偶然から起こる事がほとんどだからです。
絵は、機械のように計算されて描かれるもではありません。
一部、歴史上の著名人で、
計算され尽くした絵を描いている画家の方々もおられますが、
わたしが知っている絵は
感動や、思い、間違えて描いてしまった線や
色からの新しいひらめき。
発想、欲、迷いなど。
日々の変化と共に
その日の自分を必ず映し出す絵です。
そして、絵が好きな人が描いた絵には
この様に見て欲しいという
デザインの様な“目的”はありません。
だから自由に見ることができる。
100人いたら100通りの見方があるって事。
景色を眺めていてもそう。
人間の目は沢山の情報の中で
見たいものだけを選択して見ています。
全部見えたら、脳が疲れてしまいます。
ですから結果、見えるものはごくわずかです。
目で見て頭で理解できるものは見えている。
それ以外はたぶん
もやもや〜としているような気がします。
そこは、見えないけれど感じる事ができるところ。
見えるものは
写真を撮れば何とか形だけは残すことができますが、
感じたものは
頭の中に記憶として残すしかありません。
感じたものが頭の中で
もやもやしながら
生まれては消えを繰り返す。
わたしはいつも
それが何なのかを探し出しています。
この前、偶然ですが
駐車場の栄パーキングから駅前の夜景を見ました。
福井は都会ではないので夜景といっても知れていますが
駅のオレンジ色の光がボワっときれいで
なんともゆらゆらしていて見惚れてしまいました。
綺麗だったのでなんとなくケータイのカメラでパシャリ。
そこに映し出されたものは・・・
残念なことに全く違う景色でした。
なぜこんなにも違うのか。
結果
人間にあって、機械にないものは
気持ちだという所にたどりつきました。
人間は気持ちのフィルターをもっている。
スマホのアプリInstagram(インスタグラム)などにもありますよね。
写真のイメージを変えることができるフィルターです。
一つの写真を元に
フィルターをかける事によってイメージを変える事ができます。
その写真が、
雨の日なのか
晴れの日なのか
甘いのか
クールなのか・・
人間が持っている気持ちのフィルターは
そんなアプリのフィルターよりも
素晴らしいものだと思います。
わたしは、気持ちのフィルターを通してみた景色を
その瞬間を、意味のあるものにしていきたい。
そういった事を客観的にみて、
日々、作品を描いております。
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福井の保護猫活動に協力し、アートパネルを販売しております。
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