自分の身体やお子様の身体に入るものですから、できるかぎりいい物を取り入れたいですよね。
野菜の場合、気になるのが、農薬のことです。
八百屋さんをやっていますと、農薬のこと、とても気にされる方が多いと感じます。
「無農薬の野菜、ないですか??」
と、よくお問合せをいただきます。
無農薬の野菜にこだわって作っていらっしゃる農家さんとのお取引はありますが、あまり栽培していないので、お店にない場合のほうが多いのです。
期待に応えられず、申し訳なく思っております。
しかし・・・
そんなお声をいただくたびに、もっと農薬に対する理解を広める必要があるんじゃないか、という使命感にも駆られるわけです。
農薬のこと、ひいては野菜のことを正しく理解することで、必要以上に怖がらなくてもいいよ、ということを伝えていきたいのです。
なかには、農薬が口に入るのを恐れるあまり、野菜をあまり食べない、という方もいらっしゃいましたが、
農薬を恐れて野菜を口にしない人よりも、気にせずバンバン食べる人のほうが必ず長生きします。
これは確実です。大丈夫です。
まず、みなさんが農薬に抱くイメージってどんなものでしょう?
毒性が強い、健康に悪い、大量に摂取すると人体に影響がある・・・
なるほど。
では、病院や薬局処方される薬についてはどうでしょうか?
みなさんは、病院にいって注射をされたり、市販の薬を飲んだことはあると思うんですけど、
これらについて、「あ~、身体に悪いものを投与されてしまったわ・・」とはあまり感じないのではないのでしょうか。
農家さんは、畑のお医者さんなんです。
農作物の状態を診察して、異常があればその原因を探り、必要に応じてお薬を処方しているのです。
ひとくちに農薬といっても、いろんなお薬があります。
防虫効果のある薬、病気の予防のための薬、交配を促進させるためのホルモン剤。
これらがなければ、虫に荒らされ、病気に感染した、未熟で美味しくない野菜を食べさせられていたかもしれません。
でも、それでも農薬の使用はなるべく控えたものを食べたい・・・。
そうですよね。わかります。
薬漬けになった人よりも、薬になるべく頼らない人のほうが健康でいられるように、野菜もそうです。
農薬の使用を必要最小限にしたものは、健康で美味しい野菜であることが多いです。
八百屋テクテクでは、お取引のある地元の農家さんに関しては、ヒアリングを行い、農薬の使用状況などを確認しています。
共通しているのは、どの農家さんの野菜も美味しいということです。
農業に対する情熱が強い農家さんは、野菜を本当に子供のように大事に育ててくれるのです。
自分の子供に対して、効果の怪しい薬を使ったり、使用量を間違える親がいないように、農家さんの農薬に対する知識もたいへん優れています。
腕のいいお医者さんを探すのと同じぐらい、腕のいい農家さんを探すのもまた、ご自身の健康にとって重要なことなのかもしれません。
「え、でも普通のスーパーとかで野菜を選ぼうと思っても、どこの誰が作った野菜かわからないじゃん・・・。」
ですって?
ご安心ください。
(引用元:福井県ホームページより)
この認証マークは、福井県が認定した、減農薬、減化学肥料の野菜に対して発行されるマークです。
このマークの野菜は、とても厳しい基準で作られた野菜なのです。
まだまだ小売店側の認知が追いついていないというのが現状で、これを専用に取り扱っているところも少ないのですが、
出回っていないわけではないので、普通のスーパーさんなんかで、ひょっこり見かけることがあると思います。
もし出会ったら、食べてみてくださいね!
みなさんに農薬に対する認知が広がり、特別栽培農産物の取り組みが周知され、実際に消費が拡大することで、こういう取り組みがさらに広がることにもなります。
いい野菜を残すために、是非いい農家さんを応援してあげてください!