こんにちは。八百屋テクテクです。
今日は、手抜きレシピを紹介します。
と、その前に……。
「いつも手抜きばっかりか!」
という声が聞こえてきそうなので、 先に言い訳をしておこうかと思います笑
一昔前の話になります。
その当時活躍なさっていた料理研究家の女性がおりまして。
その方が考案したレシピのひとつに、焼き鳥丼がありました。
でも、このレシピは彼女にとって、悪夢のレシピだったのです。
実は、このレシピを発表した途端、彼女はバッシングを受けるはめになったのです。
焼き鳥丼といえば、ご飯の上に刻みのりをまぶし、その上から焼き鳥を買ってきて、串から外した肉を乗せる、というものでした。
今でこそ、焼き鳥丼はお馴染みで、美味しく食べられるメニューの一つですけど、「料理は、手間暇をかけなくちゃいけない」という考えがあって、こんなのは料理じゃない、と受け入れられなかったそうです。
しかしながら、この料理研究家の女性は、批判にも負けず、「このレシピは、忙しい主婦のためのものです。 私は、忙しい主婦の負担を減らす存在でありたい。 手軽で美味しいのが、私の方針だから」 と信念をもって取り組んでくれていました。
今現在、我々が焼き鳥丼を正々堂々と食べることができるのは、彼女の「手抜き」の信念を貫き通してくれたおかげなのです。
さて、八百屋さんにとっては、一食一食、一定の野菜をコンスタントにとってもらいたい、という願望があります。
というのも、野菜に含まれるビタミン、ミネラルは、微量栄養素といって、身体に必要な栄養素なのですが、そこまで大量に必要なものではないのです。
同時に、貯めておけない性質があるものもあり、また、2、3時間で身体の外に流れ出てしまうものもあります。
野菜とは、すぐに効果の切れる優しい栄養剤のようなものなのです。
「毎日毎食、しっかり野菜を食べましょう!」
まぁ、それは理想ではありますが、なかなか難しいものです。
でも、真面目に何時間もかけて作っている暇もないですし、毎日やっていると疲れちゃいますよね。
ですので、可能な限りでいいので、少しでも野菜を、毎食とってもらいたいのです。
「手を抜けるところは抜く。でも、できるだけ野菜を食べる」
忙しいアナタには、こういう方針をおすすめします。
一日三食のうち、一食は手間暇かけた野菜たっぷりの食事でも、残りの二食がカップラーメンだったら、野菜を食べた意味が薄くなってしまいます。
週末は、栄養満点の豪華な食事をたっぷりとったからといって、「これで平日は栄養のこと気にしなくても大丈夫だ」というわけにはいかないのです。
一食一食、丁寧に食事をする。
これはとても難しいものです。
でも、栄養のことを気にしたい。
このジレンマを解決する手段のひとつが、手抜き料理なのです。
手抜き料理であろうとも、野菜がたっぷり美味しく食べることができるのなら、 八百屋さんからすれば、大正解です。
普段から料理に手はかけられないけれど、 冷蔵庫にパンパンにあった野菜は、いつの間にかからっぽに!
これがすごく理想です。
ぜひ、野菜をたっぷり食べられる手抜き料理、一緒に考えていきませんか??
(この記事は、2019年4月に掲載された記事の転載です。)