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【特集】好きをとことん。ここから踏み出す、楽しみの第一歩を。

プロフィール

長谷川 美鈴さん(小さなパン屋「nono.pan」オーナー)

石川県七尾市能登島町出身。高校卒業後、愛知県の大学に進出し、栄養士の免許を取得。接客業や介護職員、パン屋、自由業など興味のあった様々な業種を経験。妊娠がきっかけで身体に気を使うようになり、学生時代から興味のあったパン・スイーツ作りを本格的に開始。その後、掛け持ちでおうちパン屋「nono.pan」を開業。2019年以降は本業として、身体にやさしい材料で作ったパン・スイーツを提供している。

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―――本日は、福井県内でパン・スイーツの製造、イベント出店などを行っている小さなおうちパン屋「nono.pan」を営む長谷川さんにお話を伺います。Instagramを拝見したところ、「nono.pan」を開業する前から自宅でよくパンやスイーツを作られていたようですが、いつ頃から好きだったのですか?

 

 

パンやスイーツ作りは、学生の頃から好きでしたね。ただ本格的に始めたのは、子どもを妊娠したころです。子どもになるべく身体に良いものを食べさせてあげたくて、妊娠中から自分の身体に気を遣うようになり、自分で作れるものは自分で作るようになりました。あと、大人になってから発症した自身のアレルギーもきっかけの一つですね。

 

 

―――そうなのですね。確かに私も妊娠をきっかけに、あまり身体に悪いものは食べないようにして、気を付けるようにしていました。ホームベーカリーでパンを焼いてみたり。なかなか凝ったものは作れず、すぐ断念してしまいましたが(笑)お店を開業したいという想いが芽生えたきっかけはあったのですか?

 

 

まず一つは、色々なパンやスイーツを作るようになったことで、作ることの楽しさや人に食べてもらう嬉しさを知ったことがきっかけですね。また、友達のお子さんがアレルギーを持っていたことで、8年ほど前から「米粉」に興味を持ち、なるべく身体にやさしい素材で作ったパンやスイーツをいろんな方や家族に食べて頂けたら・・・という想いが芽生え、開業を決意しました。

また、周りの友人や知り合いの方から、「開業したらコラボしよう」とのお声がけもたくさん頂き、その楽しみも開業の想いを後押ししてくれましたね。

 

 

―――身体にやさしい素材で作ったパンやスイーツなら、安心して子供に食べさせることができるので、ママも嬉しいですよね。自宅でパン屋を開業するって、大変なことも多そうだなと感じるのですが、実際はどうですか?

 

 

やっぱり全て一人で作業をしているので、家事と育児、そして仕事・・・となると、ゆっくり睡眠をとる時間がなくて。正直眠いです(笑)また当初はお店を開くことに家族が反対していたので、理解してもらうのに時間がかかりました。

 

 

―――家事育児をしながらお店を経営するって、本当に大変ですよね。自分の時間もなかなか取れないだろうなって思います。ちなみに、普段は自宅のどのスペースで作業されているのですか?パン工房があるのですか?

 

 

はい、自宅のキッチンとは別で専用の工房を作りました。工房内には、菓子製造業と飲食店営業許可の2部屋を設けています。大きなオーブンではありませんが、業務用のミニオーブンと、お菓子用のミニコンベクションオーブンがあります。自宅工房なので、どうしてもオンオフの切り替えが難しいので、これも大変なことに含まれるかもしれませんね。

 

 

―――確かに仕事とプライベートを上手く切り替えることは難しそうです。でも自宅内にパン工房があるって、密かに憧れです(笑)

 

 

―――「nono.pan」を営む上で、長谷川さんにとって一番のやりがいを教えてください。

 

 

たくさん焼いたパンやスイーツが完売することや、お客様から嬉しいお言葉を頂いたときに一番やりがいを感じますね。

 

 

―――素敵ですね。特に印象に残っている嬉しいエピソードはありますか?

 

 

嬉しいエピソードがたくさんありすぎて(笑)お客様からのお言葉は本当に嬉しく感じますし、子どもからの「ママお疲れ様♡」という何気ない一言もとても嬉しいですね。イベント出店から帰宅すると、手紙を渡してくれることもあって。

 

 

―――え~それは嬉しすぎる!!仕事の疲れも吹っ飛びますね。Instagramを拝見していると、小学生のお子さんもよく登場されていますが、一緒にお菓子作りをすることも多いのですか?いつもお子さんの写真に癒されています(笑)

 

 

ありがとうございます(笑)そうですね、時間があるときは一緒におやつを作ったりもします。どうやら、将来はショコラティエになってケーキ屋さんになるのが夢らしいです(笑)

 

 

―――おぉ!お子さんもお菓子作りが大好きなのですね。きっとカッコいい長谷川さんの背中を見て、憧れを抱いたのだろうな。ぜひ将来、美味しいケーキを作る素敵なショコラティエになってほしいと思います。

 

 

―――仕事と子育て(家庭)の両立で、長谷川さんが大切にされていることを教えてください。

 

 

自宅工房だからこそ、子どもが起きている時間はなるべく子どもと向き合うようにしています。仕事は、子どもが学校へ行っている時間帯や就寝したあとに進めるように心がけています。

 

 

―――子どもと過ごす時間も大切にされているんですね。子育てと仕事の両立って、本当に難しいですよね。ついつい仕事が忙しくて子どもに寂しい思いをさせてしまったり。長谷川さんのように、私も子どもと向き合う時間をもっと大切にしていきたいなと思います。普段の休日は、どのようにお子さん達と過ごしているのですか?

 

 

休日は家族とのんびり過ごすことが多いですね。アンティークな雑貨を見つけたり、美味しいものを作るための情報収集をしたり。あとはパンやスイーツの新作を作ったり、配合調整をしたり・・・。

 

 

―――アンティーク雑貨巡りとか楽しそうですね!

 

 

―――これから挑戦してみたいことや夢はありますか?

 

 

オーガニックなものを取り入れたお店・カフェなどを実店舗展開したり、イベント企画にも挑戦してみたいなと考えています。いつの日か、子どもと一緒にお店をできたらいいなという夢もあります。

 

 

―――いいですね!おうちパン屋「nono.pan」から始まり、いつか実店舗でも楽しめるようになったら、また新しい世界が広がりますね。お子さんとお店をやりたいという夢、いまからワクワクしますね。長谷川さんの人生のモットーを教えてください。

 

 

やってみないと分からないことですが、やってみると楽しいことばかりなので、一日一日を大切に過ごすように心がけています。あとは、嫌いなことを非難するより、好きなことに情熱を注ぐようにしています。

 

 

―――好きな仕事や趣味にとことん打ち込む生き方って、とても素敵だなと思います。より充実した毎日を送るためにも、心に留めておきたい言葉だなと感じます。

 

 

―――最後に、毎日頑張っている福井の女性にメッセージをお願いします。

 

 

コロナで大変な時期なので、お疲れの方も多いかと思います。ストレスなどを抱えていると、仕事もはかどらずミスが増えたり、イライラしがちになったり、やる気も衰退してしまいますよね。嫌なことが見えると、どんどん嫌になってしまったり。

そんなときは、ただ日々をこなすのではなく、一つ一つの行動に小さな楽しみを見つけるといいのかもしれません。思いっきり遊んだり、大きな声で笑ったり、ほんの少しでも休む時間を作ったり・・・。

自分がやってみたいと思ったことを、声に出してみたり、周りの友人に言ってみたりすることで、楽しみへの第一歩になると思います。無理をしすぎずに、小さな幸せを探してみてください。

 

 

―――日々の暮らしの中に小さな幸せを見つけることで、気持ちの余裕も生まれると思いますし、笑顔で前向きになれる気がしますね。それが、一日一日を大切に過ごすことにも繋がるのかもしれませんね。長谷川さんの毎日を丁寧に、大切に生きる想いが、「nono.pan」の美味しいパンやスイーツにも表れているのだろうなと感じました。いつか、お子さんと一緒にコラボする日を楽しみに、応援しております。本日はありがとうございました。

 

 

ありがとうございました。

 

 

(取材・執筆 清水 千春)

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