どうも。八百屋テクテクです。
今日は、甘かったり渋かったりするものの特集です。
えっ、人生のことか、ですって?
アナタ、浜田省吾の曲みたいな、なかなかの壮絶な人生をおくっているみたいですね。
でも、今回は残念ながら、人生についてのコラムではありません(笑)
ところで、みなさん。
柿、食べてますか?
フルーツといえば?
と聞かれたとき、リンゴやブドウ、メロンなんかをまず思い浮かべるひと、多いと思います。
オレンジ、パイナップル、いちご。いいですね。美味しいですよね。
えっ、マンゴーですか? さてはお金持ちですね??
………。
とまぁ、
第一線級のフルーツが目立つせいか、地味な印象の柿。
美味しいし、好きな人も多いんですけど、なぜかあまり目立たないんですよね。
今回は、そんな柿のことを、もっと知ってもらおうと思いまして、柿特集をします!
で、最初のタイトルに戻るんですけど、
柿は、甘かったり渋かったりします。
甘い柿を買ったのに、渋い柿に当たった、ってことがたびたびあります。
渋い柿というのは、食べられないぐらい本当に渋いんです。
甘柿の中に渋柿が混ざったのか!? 農家さんが間違えたのか!?
と思うかもしれません。が、違うんです。
柿は、ほかの果実とは違って、もともとすべて渋いのです。
渋みを抜くには2通りあって、
熟れるまで待つ方法と、
焼酎や炭酸ガスによって強制的に抜く方法があります。
熟れるまで待つと食べられるものを「甘柿」
なんらかの方法で渋抜きをしなければならないものを「渋柿」
そして、渋みを抜いた柿を「合わせ柿」とか「さわし柿」と呼びます。
また、柿の渋みはタンニンという物質で、緑茶などにも含まれる、身体にめちゃくちゃいい成分なんです。
えっ、じゃあ渋みを抜いちゃうとタンニンも抜けちゃうんじゃないか、ですって?
大丈夫です。
甘柿にもタンニンが含まれています。でも渋さは感じませんよね。
あれは、渋みを感じない性質のタンニンだからなのです。
渋抜きは、甘柿と同じく、渋みを感じないタンニンに変質させる行程なのです。
昔のひとは、これを自然に編み出していたわけです。すごいですね!
柿に含まれる栄養素はタンニンだけではありません。
ビタミンCもすごいんです。
柿ひとつで、一日に必要なビタミンCを賄えてしまいます。
そのほか、ビタミンAをはじめ、多くのビタミンを保有している、まさに天然のビタミン剤なのです。
「柿は身体を冷やすから…」
なんて、敬遠していませんでしたか?
確かに、カリウムが豊富な点と、消化があまりよくない点から、食べすぎれば身体を冷やすことがあります。
でも同時に、身体に必要な栄養がたくさん詰まった果物なのです。
バランスのいい食事の中で、柿も食べてもらうことで、うまく柿と付き合っていってもらいたいですね!
最後に、そんなアナタに、おすすめの柿をご紹介いたします!
★あわら市産越前柿(合わせ柿)★
やっぱり美味しいのは、越前柿ですね!
あわら市はメロンや梨の産地としても有名ですが、柿の産地でもあります。
時期になれば、地元のスーパーや直売所などに並びだします。
種なしで食べやすく、果肉がかためでコリコリしているので、かたい柿が好きな人にはピッタリ。
見つけたら、ぜひ買ってみてくださいね!
ちなみに、越前柿というのは、商標名です。
スーパーなどの表示は「福井県産たねなし柿」みたいに
やや大きなくくりで販売している場合があります。
が、福井県内で流通しているのは、ほとんどこのあわら市産の越前柿なので、
安心してお買い求めくださいませ。
★新潟県産おけさ柿(合わせ柿)★
柿のブランドはいろいろありますが、新潟県産の柿を見かけたら即買いしてください。
新潟県産のおけさ柿は、全国でも有名な柿のブランドなのです。
強い甘みと、とろける食感が最高です。こちらも種なしです。
★愛知県産次郎柿(甘柿)★
甘柿は普通、種がはいっているのですが、
この次郎柿は種がほどんどなく、食べやすいのが特徴です。
また不思議なことに、甘柿よりも、もともと渋柿だった合わせ柿のほうが甘いんです。
合わせ柿は甘すぎる、と感じたなら、甘柿に手を出してみてはいかがでしょうか?
次郎柿は、甘くなければ嫌だけど甘すぎるのも嫌、という方の要望に応えてくれる柿です。
★富有柿(甘柿)★
冬に差し掛かるころに出回る柿です。
これが出回ってくる頃には、ほかの柿もなくなってきます。
ですので、柿が好きな人には、シーズンオフまでお世話になる柿です。
貯蔵にも向きますので、実は春先ぐらいまであります。
ビタミンが不足しがちな冬に、ぜひとも注目してもらいたい一品ですね!