『ハリネズミの願い』
自分に自信のない臆病で孤独なハリネズミが、誰かを家に招待しようと手紙を書き始めるところから物語は始まります。
「親愛なる動物へ
僕の家に遊びに来るよう、キミたちみんなを招待します。
でも、だれも来なくてもだいじょうぶです。」
そこからハリネズミの妄想が始まります。
もし○○が訪ねてきたら・・・と想像するとなかなか手紙を送る勇気が出ません。
ほかの動物たちとうまくつきあえないハリネズミの頭の中で起こる想像上の訪問が59の短い章で次々と語られていきます。
繊細さや孤独感、悪い妄想、コンプレックスなど。。。。
コミュニケーションが苦手な人の気持ちを「どうぶつ」を主人公に描いた1冊。
気難しいハリネズミに友達はできるのでしょうか?
著者 トーン・テレヘン
訳者 長山 さき
発行所 株式会社新潮社
発行日 2016年6月30日