こんにちは。八百屋テクテクです。
今回は、美味しいイチゴの選び方を紹介したいと思います。
みなさん、イチゴ好きですよね。
嫌いな人あんまりいないと思います。
あの香り、とてもいい匂いですよね。
子供から大人まで、どなたでも楽しめる果物です。
イチゴは、「練乳をかけて食べるもの」というイメージを持っている方が多いと思います。
いい香りではあるけれども、強い酸味があり、また甘さが足りないので、
甘い練乳をかけて食べることで、より美味しく食べられる。
イチゴに対して、そんなイメージを持っている方は結構多いと思います。
でも、今のイチゴは、練乳なしで勝負できるものに仕上がっています。
昔と比べて、より香りが強く、甘みが強く、そして粒が大きくなっています。
また酸味がほどよくなっているので、そのままでも食べやすくなっています。
またイチゴは、栄養価がとても高い果物です。
なおかつ、甘みを十分に感じるわりには、糖度はさほど高くないということもあり、
カロリーを抑えられるという点でも優れています。
この点から、練乳漬けにしたイチゴではなく、本来のイチゴそのものを味わいたいですよね。
今回は、そんな「イチゴ単体で美味しいイチゴの見分け方」をお教えいたします。
①一番大事なのは、鮮度。
いっちばん大事なことを最初に言ってしまいます。鮮度です。
どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、
イチゴというのは実は、分類上野菜です。果物ではありません。
「いきなり分類の話なんか持ちだしてきて、どうした?」
と思ったかもしれませんが、実は重要なことなんです。
同じ時期に出てくる果物…たとえばミカンやリンゴを想像してみてください。
箱や大袋でどっさり買ってきて、涼しい廊下に箱ごと置いている、
なんて雑な扱いしても、ミカンやリンゴなら大丈夫ですよね。
「あっ、そういえば1週間前に買ったリンゴがあったな~」
って思い出して箱を覗き込んだとしても、傷んでいることはあまりありません。
ところがイチゴは違います。
買った次の日にはもう傷んでいる、なんてことも経験があるのではないのでしょうか。
1週間ほったらかしにしていたイチゴなんて、もう悲惨な状態です。
なぜこんなにイチゴがひ弱なのか、というと、野菜だからです。
モヤシやカット野菜など、すぐに傷んでしまいますよね。
それと同じです。モヤシやカット野菜は、買ってからすぐに食べないと、
どんどん悪くなってしまうように、イチゴも同じです。
買った瞬間が一番おいしく、時間がたてばたつほど、
どんどん劣化していってしまいます。なので、すぐに食べてしまいましょう。
イチゴは、リンゴやミカンなどの果物ではなく、
モヤシやカット野菜などと同じ、日持ちがしない野菜だと考えることが、重要なのです。
気にしていただきたいのは、買ってから口に入るまで、だけではありません。
むしろ、畑から収穫してから店先に並ぶまでのほうが、重要かもしれません。
とくに、販売方法に気をつけてもらいたいと思います。
イチゴのシーズンになると、店先で「イチゴ特売!」を
やっているお店を見かけることがあると思います。
入口の、風と熱気があたるような場所に置かれているイチゴは、
その時は元気な顔をしていても、食べる頃にはグッタリしているかもしれません。
冷蔵ケースで丁寧に販売されているイチゴを買うようにしましょう。
もちろん、前日「イチゴ特売!」をやって売れ残ったイチゴを
冷蔵ケースに移して販売している場合もあるので、
鮮度がいいイチゴかどうかのチェックは、必ずするようにしましょう。
②美味しい品種を選ぼう。
イチゴの品種は、とても多いんです。
いろんな産地がいろんな品種を栽培しており、これがいい! とは一概に言えません。
なので、福井市の販売店で比較的手に入りやすい、
美味しい品種に絞ってご紹介したいと思います。
かおり野いちご 酸味★★ 甘み★★★ かおり★★★★★
名前のとおり香りが最大の特徴です。
鮮度のいいものを冷蔵庫にいれておくと、冷蔵庫が幸せな香りで
いっぱいになるぐらいの香りの強さです。
この香りの強さは、甘みを補ってくれる効果があるので、
実際の糖度以上に甘みを感じやすいです。
酸味があまりないのもあって、非常に食べやすいイチゴです。
紅ほっぺいちご 酸味★★★ 甘み★★★★★ かおり★★★
実際の糖度でいうと、この5品種の中では一番高い傾向にあります。
また酸味も適度にあるので、味の濃いイチゴを求めるなら、
このイチゴがいいでしょう。
酸味があるぶん、日持ちも多少いいというところも特徴のひとつです。
ゆうべにいちご 酸味★★ 甘み★★★★ かおり★★★★
どの項目も優秀な、バランスに優れた品種です。
八百屋テクテクで食べ比べしてもらった際、
一番人気のあった品種でもあります。
他のイチゴと比べて色づきがよく、上から下まで真っ赤になるので、
見た目も綺麗なのもポイントですね。
あまおういちご 酸味★★ 甘み★★★ かおり★★★
あまおうは有名なイチゴですが、昔からある品種なので、
上記の最新品種に比べると、甘みや香りという点では一歩引いた立ち位置となります。
でも、あまおうの最大の特徴は、果肉の中まで赤い独特な色と、大きさです。
唯一無二の特徴なので、贈答などには今も一級の現役です。
八百屋テクテクなら、これをおすすめするという4種類を紹介してみました。
でも注意しなくてはいけないのは、先ほども申しましたとおり、
これ以外のイチゴが劣っているというわけではありません。
隣の石川県や岐阜県に行けば流通の事情が異なっており、
美味しいイチゴ事情は変わってきます。
またイチゴの品種開発競争は年々盛んになってきています。
来年には別の品種をおすすめしているかもしれません。
でも、それだけ皆さんが情熱を傾けている、ホットな分野だということですね。
ちなみに、①と②ですが、必ず①を優先させるようにしましょう。
いくら心血を注いで開発した品種といえども、鮮度には勝てません。
398円特売で売られている無名イチゴでも、それが新鮮だったなら、
傷みかけの1,000円で売られている有名品種のイチゴよりも美味しいはずです。
③ひと手間で美味しく食べよう!
基本的には、イチゴはミツバチや蝶に交配をしてもらうことで、実をつけています。
豪快なひとはパックのイチゴをそのまま食べることもあると思いますが、
基本的には洗って食べることをおすすめいたします。
でも実は、洗うことで香りがガクンと落ちてしまうんですよね。
それだけでなく、洗い方によっては豊富なビタミンCが流れていってしまいます。
勿体ないですよね。
味の濃い、いいイチゴを選んだはずなのに、食べてみたら水っぽかった。
なんて勿体ないことになっちゃいます。
せっかくの香りと栄養素、逃がしたくない、という方に、
洗わずに食べるという以外で、おすすめな方法があります。
1、まず、洗うのは食べる30分前にしましょう。
先に洗います。そして、水気を優しくふき取りましょう。
2、ヘタを取り除き、お好みの大きさにカットします。
洗ってからカットしましょう。逆だと栄養素が流出し、水気が入り込んでしまいます。
3、カットしてから冷蔵庫で30分寝かせます。
これでイチゴの表面から水分がなくなり、香りが復活します。
30分は目安ですが、あまり長時間寝かせると、それはそれで香りがなくなっていきます。
これで、水で洗う前と変わらない、イチゴの美味しさを楽しむことができます。
いかがでしたでしょうか。
美味しいイチゴを手に入れるのって、実はなかなか難しいんです。
でも、だからこそ、美味しいイチゴを手に入れた感動もひとしおです。
ぜひ、このコラムを参考にしていただきまして、美味しいイチゴを手に入れてみてくださいね。
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