どうもこんにちは。八百屋テクテクです。
今日は「なぜ八百屋さんの果物は美味しいのか」
について解説していきたいと思います。
八百屋テクテクの果物を買ってもらったお客様から、
よく「他で買ったものと比べて、すごく美味しい」という声をよく頂戴します。
また「どうしてそんなに差があるの?」という質問もよく頂戴しております。
同じ果物なのに、なぜ、そんなに差がでてくるのでしょう。
今回は、そのあたりについて解説していきたいと思います。
八百屋さんの、というタイトルにしましたが、
もちろん、それはちゃんとした八百屋さんの、という枕詞が付きます。
すべての八百屋さんの果物が美味しいわけでは、もちろんないです。
またスーパーさんでも、美味しい果物が売ってたよ、ってこと、当然あると思います。
しかしながら、「美味しいお店」と「美味しくないお店」があるということは、
ご存知のとおりだと思います。
美味しいリンゴを売っているお店は、ミカンも美味しい可能性が高く、
美味しくないリンゴを売っている店は、ミカンも美味しくない可能性が高い。
これは、みなさんの経験上、感覚的に理解していることだと思います。
美味しい果物を扱っている店は、
果物が美味しくないお店と比べて、いったい何が違うのでしょう?
実は、「美味しいお店」と、「美味しくないお店」とでは、大きな違いが3点ほどあります。
①美味しい果物であるかどうかを見極めている
そもそも果物というのは工場製品ではないので、
品質に差があるのは当然の話なのです。
例えば同じリンゴでも、Aという木でとれたリンゴより、
Bという木でとれたリンゴのほうが美味しい、なんて話は、よくある話です。
なぜ、AよりもBのほうが美味しいのでしょう?
詳しく調べてみると、ちゃんとした理由があることがわかります。
AよりもBのほうが気候がよい。農家さんの腕がいい。土地がいい。水がいい。……
美味しい果物には、ちゃんとした理由があるんです。
逆に言えば、美味しくなる条件をしっかり整えているところで作られた果物は、
美味しさに信頼がおけるということです。
このことを、ちゃんと理解して仕入をしているかどうかで、
そのお店の果物の美味しさが変わってきます。
試しに店員さんに「このリンゴ、美味しい?」とたずねてみましょう。
美味しい理由をちゃんと説明できるお店は、
美味しい理由をちゃんと調べてから仕入れをしている、信頼できるお店です。
リンゴだけでなく、ミカンやブドウも美味しいと思います。
答えに窮するところは、それなりのお店です。
②安さではなく、美味しさを基準にしている
お店に並べている果物は、どんな基準で選んだものなのかで、
美味しさが変わってきます。
基本的には、スーパーさんなど大型の量販店は、他店と価格競争に勝たなくてはいけません。
そのため、例えばリンゴは1個98円で販売しています。
98円で売って利益のとれる、できるだけ安いリンゴを調達しています。
悲しいことに、スーパーのバイヤーさんで、①の項目をしっかり理解できている人が
いたとしても、価格競争をする以上は、あえて安い果物を販売しなくてはいけません。
それが美味しくない果物だとわかっていたとしても、特売のチラシに価格を
掲載してしまった以上は、お客様との約束を違えるわけにはいかないのです。
その結果、特売のチラシをみてお店に行ってみたら、痛む一歩手前の果物だった、
なんて話はよく聞く話です。
一方、価格で勝負をしない八百屋さんは、堂々と1個200円のリンゴを販売しています。
200円以上の価値があると思って仕入れたからです。
もちろん、98円で売れるリンゴで、98円以上の価値がある美味しいリンゴだと
判断すれば、それを仕入れるでしょう。
300円でも400円でも、それは同じです。
スーパーさんの倍以上の値段だったとしても、倍以上の価値がある美味しい果物だと
お客様にも喜んでいただけたなら、また別の機会にも、同じく倍以上の値段をつけた
果物を仕入れて販売します。
そこに価値を見出してくれるお客様なら、また喜んで買っていただけるでしょう。
価格に縛られず、よいものを扱うことができるのは、八百屋さんならではですね。
③果物を丁寧に扱っている
果物といっても多種多様です。
例えばイチゴやブドウは5~10度の保存が適切ですが、柑橘やメロンは常温が適切です。
しかしながら、ほとんどのお店では、適切な温度管理が行われておりません。
例えば、イチゴのシーズンにお店にいくと、入口にはたくさんのイチゴが並んでいます。
より目立たせるため、天井から強いスポットライトを当てているところもあります。
入口からの乾燥した風と、天井からの強いライトの光。
これが開店時間から閉店まで続きます。イチゴにとっていい環境とは言えません。
一方で、柑橘を冷蔵販売しているお店もよく見受けられます。
柑橘は乾燥しやすいので、冷蔵ケースにいれると長持ちしますが、
柑橘はそもそも温暖な気候の果物ですので、冷蔵すればするほど品質が劣化していきます。
美味しい果物を手に入れるなら、適切な管理ができているお店を選ぶことが重要です。
美味しそうに綺麗に並んでいることと、果物にとっていい環境であるかは別の話なのです。
この点では、インターネット販売は、不適切な環境に果物を並べておく必要がないという点では、
とてもいい販売方法だと思います。
果物の流通とは、水道のパイプのようなものです。
どこか一か所でも細いと、その細さに合わせた水の量になってしまうように、
果物の品質もまた同じなのです。
農家さんがいい果物を作ってくれたとしても、
それがお客様の口に入るまでの間のどこかで、不適切に扱われてしまうと、
それなりの品質になってしまいます。
もちろん、品質が良くないものを仕入れたときに見抜けなければ、
その後いくら丁寧な流通を行ったとしても、やはり品質はよくないです。当然の話です。
いいものを見極めて、丁寧に売る。
言葉にするのは簡単ですが、これを実行するのはなかなか難しいです。
②や③にて、店頭販売の難しさをご説明しましたが、
スーパーさんもそこは重々理解しており、少しでもいいものを販売できるよう
努力している様子がわかります。
でも、売り場を管理しているスーパーのアルバイトさんの頑張りで
どうにかできるものでもないということもまた、確かです。
販売の仕組みそのものに無理があるように、私は感じています。
こうして流通の仕組みを明らかにしたときに、
もっともお客様に美味しい果物をお届けできる販売形態は何か、を考えた時、
それは昔ながらの八百屋さんなんじゃないか、と私は考えております。
なお、八百屋テクテクでは店舗販売をやめて、
インターネットにて果物の販売にチャレンジしはじめました。
いい果物をいい状態でお届けするには、より適切な販売方法だと考えたからです。
インターネットでの販売を通じて、より多くの方に美味しい果物を届けることで、
インターネット販売の良さを伝えていけるよう、
また八百屋テクテクのファンを増やしていけるよう、頑張っていきたいと思っています。
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八百屋テクテク
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